ご挨拶 |
2001年7月に第1回釧路ニューロサイエンスワークショップを開催して以来、回を重ね、今年は7月3日、4日の両日、釧路プリンスホテルに於いて第14回釧路ニューロサイエンスワークショップを開催することになりました。本ワークショップ開催のご案内を申し上げます。 本ワークショップは、臨床と基礎の両面から記憶、認知、学習、言語、行為などの高次神経機能と、その発達や障害、機能回復等に係わる神経科学の理解を深め、意見を交換することを目的としてスタートしました。しかしながら、近年の高齢化とともに多様化し増加する様々な神経疾患についても、臨床的および基礎的な研究の必要性が高まり、現在は臨床神経学、神経科学全般を網羅するように本ワークショップの趣向も変化してきました。アルツハイマー病を代表とする高齢者の認知症、パーキンソン病などの運動障害疾患など、実際の医療現場から求められるニーズに応える形で発展しております。また従来からのテーマである高次機能障害に関しても、小児の学習障害や、あるいは脳損傷患者の高次機能障害などは、医学的見地のみならず社会的な問題として近年、注目されており、神経科学分野の研究の進歩には大いに期待が高まっております。第14回となる今年も、国内外の第一線で活躍している諸先生方にご講演いただく予定です。 本ワークショップに参加する研究者は、神経生理学、神経心理学、認知神経科学、精神医学、神経内科学、脳神経外科学、心理学、障害医学、教育学など広い分野にわたるのも特長です。さらに回を重ねる毎に、耳鼻咽喉科、眼科、心療内科、リハビリテーション、ストレス医学などの臨床医学の分野から、環境科学、情報科学、医用工学、電子工学などの分野まで、年々領域が広がっております。それぞれの視点に基づいたユニークな研究発表に対して活発な討論が展開されることを目標としております。
第14回釧路ニューロサイエンスワークショップ KNSW 2015 |